母と娘の共同子育て
◇先日のテレビ番組でキタキツネの変わった子育ての記録が放映された。
◇天気雨のことを“キツネの嫁入り” 正体不明の火を”キツネ火”などと言うが、キツネは本来怪しい力で人を化かすいたずら好きの動物と考えられ、あまり良いイメージは浮かんでこない。
◇しかし、生後1ヶ月あまりのキタキツネの子が、広場で飛び跳ねる姿は実に可愛らしい。防風林に囲まれた小高い丘の穴から10匹もの子ギツネが現れて盛んにじゃれているのだ。
◇キタキツネの寿命は平均5年、4回の出産をするそうだが、一回に産む子供の数はせいぜい6匹、10匹いるのは少し多い。
◇それは、実の母とその娘、つまり2匹の親の子供たちだ。キタキツネには親子共同で子育てをするという変わった習性があるのだという。
◇母親が乳をあげて子供たちを遊ばせている間、娘は狩に出かける。乳を出すためにもネズミなどの小動物を捕まえてたっぷり栄養補給をするためだ。逆に娘が子守りをしている間は、母親が食事に出かけるなど、親・娘のチームワークは実に合理的で、理にかなった子育て法となっている。
◇やがて子供も成長し、子育ても終盤に入ると独り立ちをするための教育が始まるが、エサとなるヘビを見つけても子供たちには上手く捕まえられない。
◇そこで、親は頭の部分を押さえつけてヘビを弱らせ、狩りのお手本を見せるというもの。近くで見ていた子供は親の真似で少しずつ狩りが上手になっていく。
◇しかし、ある日突然親は子に牙を剥いた。これまで優しかった親は子供を自分の縄張りから追い出してしまう。親にとって成長した子供は、すでにライバルでしかないというのだ。
◇こうした子育ては他の動物でも良くみられるようだが、本能とは云え“子孫を残すこと” と“生きる残ること”をはっきりと使い分けているのがスゴイ![]()
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